じこかんていどっとこむ

大学教授の結論

 最後の砦?

 まずは大学教授が行った私の事故に関する鑑定(PDF:3.2M)をご覧ください。

※ 『右クリック→リンク先(のPDFファイル)を保存』してください。

 言いたい事は沢山ありますが、要点を1つに絞ります。
    教授の鑑定も曲り切れない!
 前述『角度の言い掛かり』で言った通り、衝突角度と旋回半径には密接な関係があります。
 裁判中にも散々説明(+保険会社の書面に対して指摘)しました。
 しかし…鑑定内で教授は衝突角度を38〜40°と仮定しています。(PDF:P4(-3-))
 とても残念でした。

 半径15.6m(上図オレンジ)…どこに向かって走るつもりなんでしょうか?
(縁石を乗り越え、フェンスをなぎ倒し、駐車車両に突っ込む?)

 結論すら歪めかねない図面

 鑑定書面内の図(PDF:P15(付図1))からも分かる通り、右折が完了するのは駐車場内です。

付図1

 しかもこの図は、縦横比すら正しくありません。
 正しい縦横比だと、
 ・ 右折開始地点から駐車場入り口(青ライン)までの車幅を含む距離が7.67m。
 ・ 駐車場入り口(青ライン)から右折完了地点(赤ライン)までの距離が7.99m。
教授の書いた図面は間違いです。(旋回半径が小さかった誤解を生みます。)
 衝突角度や図面の誤りに限らず、この教授の鑑定した内容は全ての数値において『根拠の無い物だ』と言わざるをえません。
 この答えを出す前に、本当に、私が書いた鑑定に目を通した上での結論なのでしょうか?
 …ただただ、、残念です。

 サルも木から落ちる。 河童の川流れ。 弘法にも筆の誤り。

 被害者の皆さんにお伝えしたいのは、『プロでも、専門家であっても、手違いが起きる!』と言う事です。
 本来であれば、私も裁判所に異議申し立てを行い、この大学教授に対して『曲り切れる理由』と『その証拠』について問い質すべきでした。
 当時、事故から9年も戦い続けており、それを行うだけの気力が私に無かった事を…とても後悔しています。
 私の様に後になってから悔やむ事が無い様、現在裁判で戦われている方、また、これから戦われる予定の方は、同じ様な状況の際には良く考えた上、決断する事をお勧めします。

 ※もっと詳細を知りたい人は、過去にこの場所にアップしていたHP『私自ら出るっ!』の『大学教授の結論』をご参照ください。


観察: 教授の主張する38〜40°の衝突角度での事故の再現は可能か?
仮説: 曲り切れないのでは? もっと大きな衝突角度でなければ、駐車車両に衝突するのでは?
検証: 現場の状況では、最低でも55.4°以上の衝突角度でなければ加害者車両は、駐車場内に進入するまでに右折を完了する事ができない。
考察: 被害者バイクとの衝突後、加害者車両は駐車場内で停止している。 駐車場内で停車できる事が最低条件であり、それらを満たせない値は不適切と言わざるを得ない。
 裁判中、私は何度も『浅い衝突角度では曲り切れない』事について説明を重ねましたが、それらの条件を考慮しない教授の出した結論は、非常に理解に苦しむ所でした…。
 しかし、当方の弁護士の尽力によって条件の良い示談案を引き出す事に成功しており、既に9年を過ぎた争いに終止符を打つべく、その示談案を受け入れたのでした。
 示談を蹴って、大学教授に噛み付き、判決を求めた場合…どの様な結果が導き出されたかは、今となってはタラレバの話です。
 ただ…『交通事故訴訟は最後の最後まで気が抜けない戦い』です。
 私の失敗を例にして、是非覚えておいてください。


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